お知らせInformation
自社文化広報誌「ネノネ」vol.3の刊行2021年8月10日メディア関連情報
【お客様各位】
日頃より格別のご高配を賜りまして、深く御礼を申し上げます。
秋来ぬと
目にはさやかに見えねども
風の音にぞ
おどろかれぬる
立秋が過ぎ、明け方や日の入りの刻限には、どこからともなくヒグラシの啼く声。そこに幽かに鈴虫の音も切れ切れに混じりあい、台風一過で束の間、秋の気配がほのかに感じられるようになってきました、穏やかな湖東平野一帯。田圃の穂にも実りの色がうっすらと出はじめ、近くの農園では秋の味覚、梨の販売が開始され……。
さて、コロナ禍の影響もあり、刊行が一年、延期しておりました弊社文化広報誌「ネノネ」でございますが、一昨日の8月8日に無事、発刊する運びとなりましたことご報告いたします。
「ルーツ=根」から辿られる歴史の歩みを縦糸に、いま現在の「つながり=根」を横糸にして糸を紡ぐようにして編まれ、織りなされる「ネノネ=根の音」にあって、今号の見どころを少し紹介いたします。
まず、毎回、滋賀の著名人、文化人の方々にご寄稿いただくエッセイでは、現在佐川美術館にて大規模な企画展「いのちめぐる水のふるさと」展が開催中の写真家今森光彦さまにご執筆いただいております。自然と人の営みが無理なく溶け込む「里山」のシーンがやさしいタッチで描かれております。ぜひご高覧ください。
シリーズ「食材探検隊」、今号は毛利志満開業当初より40年余りにわたってご提供してまいりました近江が誇る「土山茶」について、生産を代々担ってくださる前田さんのお話とともに、そして甲賀市土山町の見事な緑の茶畑とともに、リポートしております。0号からでいうと南櫻農業生産組合さまの「お米」、麩惣さまの「お麩」、松瀬酒造さまの「お酒」、締めくくるのが本号の前田さまの「お茶」になります。
つづいて、「毛利志満の顔」。今回は、接客部マネージャーの中島めぐみさんが、「pay it forward」(恩送り)という言葉で表現される接客への愛や想いを忌憚なく率直に語っております。ぜひご拝読ください。
最後に、「昔日を聴く」に触れます。既刊三冊にわたってとりあげたのが、これまでわたしたちにも未知な部分もたいへん大きかった、戦前に関東・関西を拠点に20店舗余りを構えるまでの空前絶後の流行を呈した牛鍋屋「米久」について、でした。今号では、四代目森嶋正雄について、彼の遺した著作『森嶋家』を、短いながらも小説という物語の形式に置き換えお届けいたします。戦前の家畜商見習いから満州での従軍経験、そこでの命拾いから「毛利志満」へ、どのような思いから、『髪の「毛」ほどのわずかな「利」益で勤勉・倹約・正直・堅実の「志」を忘れず、すべての人に「満」足して頂ける』店という会社理念が生成していったのか……。そこまでの長く険しい道のりをご覧いただき、それによりわずかでも毛利志満での近江牛肉の味わいが、よりふくよかで豊かに、そこに広がりと深まりがもたらされればと願います。
さて、5年にわたり刊行いたしました「ネノネ」も本号をもちまして、当分の休刊とさせていただきます。長らくのご愛読に感謝し、さらに幅広くお客様に本誌がご覧いただければと切に願うばかりです。
なお、近江八幡本店、長浜黒壁店に加えて、下記の場所においてもお取り扱いがございますので、ご参考にしてくださいませ。
【京都】
間MA(https://0ma.jp/)
【滋賀】
長浜まちづくり役場(http://www.biwa.ne.jp/~machiyak/)
ボーダレス・アートミュージアム NO-MA(https://www.no-ma.jp/)